SKグループは、国立大学法人東北大学、株式会社4510デザイン事務所と共に行っている古紙のリサイクル促進に向けた共同研究「変動リサイクルポイント・システム実証実験」について、環境再生保全機構(環境省所轄の独立行政法人 以下、ERCA)の令和7年度環境研究総合推進費の新規課題として研究を進めるにあたって、キックオフ会合を開催しました。

【本実験の概要】
資源回収ステーションの利用データをもとにAIが利用者のリサイクル行動を学習・予測し、随時適切なポイント付与率を提示する、一般向け資源回収でのAI活用としては国内初の取り組み。2023年10月1日 より実施した実証実験(第1弾)にて、社会全体の古紙量が減少傾向にある中実験店舗での持ち込み件数が大幅に増加した結果を受け、2024年10月12日より実験第2弾が進行中です。
【令和7年度環境研究総合推進費 新規課題キックオフ会合について】
2025年3月に環境省所管の競争的研究費制度「環境研究総合推進費」の令和7年度新規課題として採択。3年間の研究を行い、2027年度には研究成果を発表するシンポジウムを開催する予定です。
先日6月10日に「SKグループ仙台港ベース」にて開催されたキックオフ会合では、研究メンバーのほか新たにERCAプログラムオフィサー、大学、業界団体、実験の場となる地元スーパーマーケット、仙台市からそれぞれアドバイザーやオブザーバー計12名が参加。研究代表者である東北大学大学院国際文化研究科准教授 佐藤正弘 氏からの研究計画を受けての意見交換を行いました。
本研究は今年度中に実験対象リサイクルステーションを複数社のスーパー・県内二十数店舗に広げる予定です。より多くの利用データの収集を行うことでAIによる予測の精度を上げ、「環境負担軽減」はもちろん、「利用者への還元」「行政負担の解消」「持続可能なリサイクル事業」など多方面に好影響を与える「四方よし」な仕組みの確立を目指して参ります。