仙台vision 未来のSENDAIを勝手に考えてみた

写真・デザイン:玉利康延、イラストレーション:Yone. 、コピー:田村真菜

共創のプロセス 1

「雑談とホンネ」は、
大事を成すためのファーストステップ。

地域社会を動かす当事者・原動力そのものになろうとすると、”ちょっと”無理をしてでもやらなくてはならないことが出てくると私たちは考えています。

当グループが拠点をおく仙台市中心部広瀬通り沿いは、多数の飲食店が軒を連ねていますが、かねてから生ごみが通り沿いに散乱し、歩道にシミがつき、杜の都とは言い難い状況が見られていました。社員ともども、環境事業を展開しながらも、この状況をよくできない自分たちに強い無力感を感じていました。

無力さを感じながらも、理想のまちの姿「未来のSENDAI」を、事業会社が描いて形にする、そんな途方もない夢物語にあきらめず取り組む決意を持ったのも、共創パートナーとの「雑談とホンネ」がきっかけでした。

山口社長の課題/佐藤社長の課題

当グループと親しくお付き合いさせて頂いている中に、飲食店グループ代表山口寛人(仮名)社長とビル経営会社代表佐藤剛(仮名)社長がいます。

山口社長は仙台市の代表的繁華街国分町に店舗の1つを持っています。
最近は仙台駅近辺で飲食、買い物を済ませることができるようになったため、国分町に人々が足を運ばなくなってしまったのを寂しく思っていました。
国分町の店の外に椅子とテーブルを置き、気持ちのいい空気の中で飲食ができたなら、より楽しく、充実した時間、空間、街になるのではないかと考えましたが、消防法などにより、外に椅子やテーブルを設置できないのを残念に思っていました。

佐藤社長は数年前に商工会議所の委員になった時から、人通りが少なくなっている定禅寺通りが気になる様になり、ビルオーナーが積極的に街づくりに参画する必要性を感じ、街づくりを更に一生懸命考えるようになりました。
仙台市を代表する定禅寺通りは「杜の都仙台」の象徴であるケヤキ並木があり、仙台の顔ともいえる大通りです。しかし、イベントがない時には観光客はおろか、仙台市民も足を運ぶエリアではなくなってしまったことを寂しく感じていました。
定禅寺通りの歩道を広げ、キッチンカーや椅子、テーブルを並べて憩いのスペースを設けることで、観光客や市民が集まる素敵な通りにしたいというアイデアはもっていましたが、仙台市の条例や規制が厳しく、思うようにいかない状況でした。

山口社長も佐藤社長も、当グループ同様に、それぞれで課題意識は持ちながらも、なかなか取り組む足掛かりを得られずにいました。
 

共創のプロセス 2

化学反応

ある夜、山口社長と佐藤社長、当グループ代表齋藤の3人で飲みながら自分のやりたい事を肴に雑談しながら、アイデア交換を行っていました。
その時、それぞれのやりたい事や悩みは違うけれど、やりたい事の先には綺麗で、住み易く、賑やかで、豊かな気持ちになる街、「杜の都仙台」という共通の想いがあることに気付きました。

3人は考えました。
まだまだ3人では条例や規制のハードルを越えることはできない。

しかし、もっと仲間を増やして自分たちの想いを「仙台VISION」として、フォーラムを開催し、市民も巻き込むことができれば、高いハードルを越えてそれぞれの夢を実現できるかもしれない。3人はフォーラム開催に向けて進むことを互いに誓いました。
 

共創のプロセス 3

夢実現に向けて

仲間を増やすためには、まず自分たちの想いを共有し、共に新しい価値をつくる共創パートナーと対話するためのツールが必要だと考えました。
仙台の街を歩き、歴史を調べ、他地域の事例を調べながら、自分たちができそうなこと、仲間と協働できそうなことを整理し、1年かけて1つの「未来絵図」を作成しました。

未来絵図の表面は仲間たちが未来の仙台を共通で語れるようなまちづくりマップにし、裏面は理想を実現するための具体的な仕組みを描くスペースとしました。手に取った方々が、それぞれの夢を互いに語れるようなつくりとしました。

「エコ×防災」という異なるテーマを組み合わせたまちづくり構想を描いたSKグループ版未来絵図はこちら
 

写真・デザイン:玉利康延、イラストレーション:Yone. 、コピー:田村真菜

共創のプロセス 4

取り組みのこれから

現時点では、夢実現に向けた第一歩をあゆみ始めたばかりです。道のりは長いとしても、”ちょっと”無理をして、地域社会を動かすうねりを起こしていければと考えています。

未来絵図に関心をもち、仲間を巻き込みながらまちづくりを行いたいと考えている事業会社の方は是非、我々に一声おかけください!
 

共創のプロセス

  1. 1

    雑談やホンネの対話を大切に、お互いの課題意識を共有する

  2. 2

    化学反応が起こる

  3. 3

    一社では困難なことも、何社かが力を合わせればできると信じてまずは一歩踏み出す

  4. 4

    さらに地域の未来を描き、仲間を増やし広げていく(予定)

仲間作りを通して、
新しい価値を生み出す

地域の未来を作るために、
SKグループが実施している取り組みをご紹介します